龍涎香の解説・見分け方・世界の発見事例

マッコウクジラはお香のクジラ!?

龍涎香(りゅうぜんこう)と呼ばれる貴重なお香があります。

この龍涎香ですが、実はマッコウクジラから採れる貴重なお香です。

マッコウクジラは最大で全長20メートルにもなる巨大なクジラであり、歯のある動物では最大になります。

マッコウクジラは漢字表示では抹香鯨と書きます

これは、マッコウクジラの名前の由来がお香であるからです。

抹香(まっこう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

古くから、お坊さんから説教されることを(まっこうくさい)とも言います。

抹香とは仏教で使用する粉末状の原始的なお香なので、お坊さんがお説教することを(まっこうくさい)と言っていたのかもしれません。

そしてマッコウクジラはお香の原料である龍涎香が採れることから抹香鯨となったそうです。

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龍涎香とは

龍涎香は、古来よりなぜか海岸に落ちている不思議なお香の原料でしたので、採れ方はよくわかっていませんでした。

昔はミツバチの巣が海に落ちて変化したものや、海面を飛んでいる龍が海に涎を吐いて、涎が変化したものなど色々な説があったそうです。 だから龍の涎(よだれ)の香です。

実際はマッコウクジラの結石です。

諸説ありますが、マッコウクジラがダイオウイカなどのイカを食べた時に嘴などが胃に刺さり結石となるそうです。

この結石がマッコウクジラから吐き出されたり、死体から浮き出たものが海面に浮き何年も漂って海岸に流れ着きます。 大きさは大体10センチ〜30センチぐらいです。

龍涎香の見分け方

龍涎香は一見はただの岩ですが、熱で溶けやすい性質があります。

少し軽い妙な岩があったら、火で炙った針を刺し、針がすっと入れば龍涎香という見分け方があります。

つまり熱して、溶けて香る岩が龍涎香です。

日本の海岸でも見つかっていて沖縄、和歌山、静岡など色々な地域で発見事例があります。

もし発見できると何百万円で売れることもあるそうです。

また、お香の原料以外に媚薬の原料としても使われる漢方薬です。 

海岸を注意深く散歩していると見つかるかもしれませんね。

龍涎香の香り

古代アラビアでは、龍涎香は媚薬としても使用されていました。

記録によると、愛の男女に龍涎香入の珈琲を飲ませて刺激と興奮を与え、沈香、麝香、龍涎香を混ぜた香油で室内を満たすと、二人を恍惚の境にさそい込んだそうだそうです。

当時のアラビアでは龍涎香の香りを、切ない恋をささやく佳人の体臭に他ならないと表現しています。

当社では、龍涎香の香りを体験して見たいという要望が多かった事から、龍涎香の香り成分とエタノールで調合した御香スプレーを開発販売しております。 

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2021年タイでの龍涎香

タイ南部の海辺を散歩していたシリポーンさんが発見。

重量は7キロほどで推定価格2700万円だそうです。

2020年 タイの漁師

同じくタイの漁師ナリス・スワンナサンさんが海岸を歩いていて見つけました。

重量は約100キロ 推定価格は3億4000万だそうです。

2019年 タイ ビーチクリーン中に

タイの南部にあるビーチにてリサイクル可能な廃棄物を探している最中に発見しました。

重量は16キロ 推定価格は7800万相当だそうです。

2016年イギリス

イギリス北西部に位置するランカシャー州のミドルトン海岸にて、ウィリアムさんとアンジェラさんが散歩中に腐った魚のよう臭いを感じ、発見したそうです。

重量は1.57kg。推定価格は800万円だそうです。

1899年沖縄

1899年8月に沖縄県名護市の東江海岸に龍糞(りゅうふん)が打ち上がるという記事があったそうです。 

また、日本では土佐・三輪崎・熊野・平戸・屋久島・沖縄にて過去にも発見事例があるそうです。