大分市【日蓮宗声明師会】よりご依頼頂き、お香の講演と反魂香講習を行いました。
講演(1時間)ではお香の歴史や沈香の採れ方・本物偽物の見分け方・嗅覚についてなど、
後半のワークショップ(1時間)では、古来より伝わるお焼香(反魂香)を調合しました。
反魂香とは
反魂香とは、焚くことによりその煙の中から死者の姿が現れるという伝説上の御香です。
世界各地で数多くの伝承が伝えられ、国によりその伝承が異なります。
中国では、武帝が夫人を亡くした時に仙人霊薬を調合させ、金の香炉で焚いたところ煙の中から夫人が現れたという話があります。
また、ある時長安の都に疫病が大流行した時、他国から献上された香を焚いたところ、病人が直ちに起き上がり、病死して3日以内の者は生き返ったという言い伝えもあります。
玄宗皇帝が亡き楊貴妃の魂を呼び戻そうと焚いたとの言い伝えも残ります。