文化庁主催の【MUSIC LOVES ART】に香りのアーティストとして香る空間展示

【MUSIC LOVES ART】

【MUSIC LOVES ART】とは、文化庁が日本の文化芸術のグローバル展開に向けて、世界に展開できる作品をアーティストとともに創作し、日本を文化芸術のグローバル発信拠点へと成長させるプロジェクトです。
8月15日(金)から31日(日)の17日間にわたり開催され、世界各国から訪れる人々との交流を通じて、未来を創造することを目指して行われました。

萬福寺で【Letters in the Air「空に描かれる手紙」】の展示

今回はこの文化庁企画の中の、大阪市堀江の萬福寺での展示に関わらせて頂きました。

萬福寺は、約400年前に石田三成の一族である石田家が創建した浄土真宗本願寺派の寺院です。

【茶道遠州流・萬福寺・株式会社一】で日本文化を総合的に発信するアーティストユニットを組み、茶道遠州流の抹茶モンスターがパフォーマンスを通じて文化を楽しく紹介し、萬福寺が「開かれたみんなのお寺」として芸術的な哲学を提案し、株式会社一の岩佐一史が「合香術」で香りの芸術で空間を創出します。

【空に描かれる手紙】の展示内容

当社の独自技術であるお香で染めた和紙【千年香紙】で展示を行いました。

手漉き和紙一枚一枚を沈香・丁子等の香原料で染める事により、独自の色合いと香りを演出しております。

手漉き和紙を天井から吊るし彩り、真下の鏡を覗き込む事により香りの世界に引き込まれます。

また、手漉き和紙の兜の展示により、戦国時代の合戦を表現しております。

沈香の手漉き和紙

沈香とは、仏教を代表する香木です。  今企画の茶道遠州流・大阪・萬福寺とも親和性の高い香木です。(下記に沈香の縁を記載しております)

【茶道遠州流】小堀遠州は、香木を伊達政宗・細川三斎・稲葉美濃守と共同で競り入れ、遠州公が得た香木が名香沈香【初音】です。 

【大阪】大阪は、古くからアジアとの貿易港として発展して発展しており、安土桃山時代〜江戸時代には沈香の流通・取引が頻繁に行われ、当時は薬問屋が沈香を扱っていました。

【萬福寺】萬福寺の創建に関わる(武将)石田三成の時代は、沈香は権力や教養の象徴でした。織田信長・豊臣秀吉・徳川家康は共に沈香を求めた記録があり、沈香は最上級の贈答品・儀礼品でもありました。

萬福寺・堀江公園で森山大道氏の写真展も

大阪出身の世界的写真家の森山大道氏の写真展示も、同時開催で萬福寺・堀江公園で行われました。

「写真とは何か」「現実とは何か」を根本から問い直す転調です。

この度はご縁をありがとうございました。