龍脳は漢方では「芳香開孔作用」があるとされ、自律神経安定の為の漢方に配合されていますが、有名なお薬で言えば救心製薬の救心(きゅうしん)というお薬に配合されています。
1度は「きゅ~しん。きゅうしん」というリズミカルなCMをご覧になった事があるのでは無いかと思います。救心の薬効は『自律神経の乱れからくる“どうき”や“息切れ”』です。
ストレスがかかって自律神経が乱れて起こる心臓の症状に使われます。
ここで救心に配合されている龍脳の「芳香開孔作用」が役立ちます。
龍脳の香り(芳香)は閉じたものを開く力があります(開孔作用)。人間はストレスによってあらゆる場所が閉じていきます。
人にあまり会いたくないなど心が塞ぎ、ストレス性突発性難聴のように脳の仕事をこれ以上増やさないように情報をあまり頭に入れないように耳を塞ぎ、消化器系も閉じて食欲が落ちてしまいます。
他にも血管も閉じ血圧が上がり、消化器官が閉じうまく働かないので下痢便秘が起こります。龍脳にはそんなストレスによって閉じた状態を開ける力があります。
ストレスにより様々な不調が出る場合は龍脳のような開孔作用のある生薬を使って開く事が病状改善の第一歩です。
世界三大美女として数えられる楊貴妃が非常に好んでいたそうで、お香の調合には昔から使われる代表的な原料です。
協力 愛媛四国中央市 鈴木薬局 http://www.suzuki-sizenyaku.com/