香りの分析機械 ガスクロマトグラフィーでお香を調べる

香りとは

匂いとは、物理的な現象により引き起こされる現象です。

匂い分子は、蒸発して空気の流れに乗って鼻の中に入ります。

鼻の感覚細胞が、この時に化学信号を電気信号に変換し、嗅覚神経を経て脳に伝達されることにより脳が認識します。

一般的にバナナやリンゴの香りは誰もが知っていると思います。

しかしリンゴ自体の香りの分子があるわけではありません。 100以上の香りの物質により脳で認識されている香りがリンゴとなります。

つまり香りを再現しようと思うと、100以上の成分を追求しないと再現できないことになります。

ガスクロマトグラフィーとは

香りの混合物を分析して、揮発性成分を視覚化する為の機材がガスクロマトグラフィーです。

1950年に開発されました。

ガスクロマトグラフィーは、中心部にバネ状のおもちゃの様なコイルがあり、このコイルに匂いのサンプルを注入します。

この後はあらかじめ設定したプログラムにより、オーブンにより時間をかけて温度が上昇します。

温度が上昇するにつれて匂い分子がヘリウムガスの流れに乗り、コイルの端に約二秒だけ出現します。 その分子の量が時間上にピークとして現れます。

分子量が多い程ピークが大きいということです。

ガスクロマトグラフィーにお香を入れてみる

私も以前大学とのお香研究でガスクロマトグラフィーを使用したことがあります。

しかし使用するには液体の状態でしか調査ができないので、お香の成分の精油を使い、液体状のお香を調合しました。(白檀・丁子・桂皮なども精油がある為)

一般的な調合比率に近づけて、白檀・丁子・桂皮・安息香・竜脳などで作成した液体お香を分析したところ、結果は入れている量が1番少ないにも関わらず、竜脳の分子が1番多く表示されました。

その次は桂皮でした。 

熱を加えた時の揮発性が特に高いことが理由だと思います。