お香は、白檀、丁子、桂皮などの様々な植物を組み合わせることで香りを出します。
配合バランスは無限大にありますが、大体は5種類〜10種類の植物を組み合わせることが一般的です。
この調合の極意の様な概念があり、それが五大香です。
五大香とは
お香を調合する時に、様々な植物を原料としますが、大切なのは1本の木をイメージすることです。
根・幹・樹脂・葉・実といった樹木の部位を全て使うことにより、木が出来上がることを連想します。
例えば、お香の原材料で有名な白檀は木の根です。
桂皮は木の幹に位置します。
安息香は樹脂
甘松は葉っぱ
実は丁子
といった様に、根・幹・樹脂・葉・実に部類する植物を使用します。
これが、葉・実・樹脂だけに属する植物で調合した場合、仮に10種類を集めて作成しても香りがまとまらないことが多いです。
1つのお香の中に、5つの要素の部位が入り、1本の木が香りの中で完成するように調合した時に、初めて良い香りとなります。