お香の調合技術はインドから中国へ伝わり、中国の漢方の技術等と合わさることにより急激に変化しました。
神仏に対するお供えの用途以外にも、あらゆる場面で使用されることになりました。
最古の医学書である(医心方)にも、食べることに体臭がお香に代わり、結果あらゆる病を直したお香(体身香)が記されていたりします。
このようなお香の調合技術を日本に最初に伝えた人物が鑑真和上です。
鑑真和上とは
鑑真和上は、の歴史の教科書でも登場する律宗の開祖です。
鑑真和上は危険を冒してまで仏教の戒律を日本に伝えようとし、5回も失敗して6回目にようやく辿り着けた方です。
下記は鑑真が日本へ渡ろうとしか記録を簡単にまとめたものです
1回目 日本へ行くことを嫌がった弟子のせいで失敗
2回目 暴風のせいで失敗
3回目 密告により失敗
4回目 弟子が鑑真の体を気遣い無理矢理中止させた
5回目 暴風のせいで失敗し失明
6回目 ついに日本へ渡ることに成功
ここまでの苦労をしてようやく日本に、仏教や漢方・お香の調合技術を伝えて下さりました。
鑑真の持参品品目
鑑真和上の渡来時の持参品品目に沈香・麝香・甘松香・安息香・甲香などの生薬が含まれています。
これらは薬にもなり、お香の原料にもなります。
お香の調合術 合香の術(ごうこうのじゅつ)を最初に日本に伝えて下さった方になります。