満殿香酒とは、中国で伝わる飲用するお酒の御香です。
飲み続けることにより、体から良い香りを発し、加えて病気を治す効力があったそうで、効果効能は、体身香とよく似た性質を持っています。
満殿香酒の飲み方
満殿香酒は、小盃で朝夕一杯ずつを飲用し続ける
五日後には体から香の匂いが発して身の周りに漂う。
十日続けて飲むと、その香りに誘われて風下から人が集まってくる。
十五日続けると、飲んだ人の家が香りに染められる
二十日間飲酒して川で行水すると、川の水に香りが移り香水となる
二十五日間続けてから子供を抱くと、その子にまで香りが移って清められる
三十日間続けて飲むと、身体のあらゆる病が治る
原料は伽羅、沈香、白檀、丁子、薫陸香、安息香、欝金、青木香、肉桂、桂皮、大茴香、霊陵香、甘松香、龍脳 桂心、麝香、竜涎香、海狸香などの生薬となる。
このような内容で、体身香よりも満殿香酒の方が多くの原料を必要とします。
その原料の中には、伽羅も含まれているので、相当値の張るお酒ですね。
この満殿香酒も、残念ながら現在は中国でも製造されていないそうですが、稀に昔に貯蔵していたものが見つかることがあるみたいです。