沈香の香りは、古来より幽玄へと誘う史上の香りを云われています。
昔にお香が栄えた中国でも、【沈すなわち香、香すなわち沈】という言葉があり、お香は沈香から始まり、沈香で終わるといわれています。
一般的には沈香は仏教のお香とされていますが、実はキリスト教でも登場します。
詩篇四十五章七
旧約聖書 詩篇四十五章七には下記のような記載があります。
あなたは義を愛し、悪を憎む。
それゆえ神は、あなたの神は、喜びの油を、
あなたの輩にまして、あなたに注がれた。
あなたの衣はすべて、
没薬、沈香、桂皮の芳香を放つ。
ただ一般的には、キリスト教では神に捧げる最高の供物が乳香、仏教では沈香をされています。