お香とは、植物の中でも、自律神経を整える・ストレスを流す・気を巡らせる効果が群を抜いて高い本草約5~10種類を使い調合して香りを生みだします。
その為、様々な功徳・効果があるとされています。
始まりのお香でもある塗香(塗る清めの御香)も華厳経というお経の中に「塗香には10のはたらきがある」という記述があります。
- 精気を増益する
- 身体を芳潔ならしめる
- 温涼を調適する
- 寿命を長からしめる
- 顔色を光盛ならしめる
- 心神を悦楽ならしめる
- 耳目を清明ならしめる
- 人をして強壮ならしめる
- 見る者をして愛敬せしめる
- 大威厳を具する
<原文>
塗諸妙香 具十功徳 一増益精氣 二令身芳潔 三調適温涼 四長其壽命 五顏色光盛 六心神悦樂 七耳目精明 八令人強壯 九瞻覩愛敬 十具大威徳大正大蔵経「大方廣佛華嚴經卷第十一」
塗香とは、肌に擦り込むことにより、体温によって香りが立ち上がる仏教の清めの御香です。
仏教の歴史を調べると、焚くよりも塗ると書かれた記述の方が古いことから、最古の形式の御香ではないかと云われています。
様々な生薬の原料植物を使用することにより、体臭消しや虫除けとして使用されていたのではないかと推測されます。